コミュケーションの手段として言語が生まれた。
それは最初オンとオフだけだったかもしれない。
そのオンオフのメッセージは、生と死を分ける音のメッセージ。
当初はシンプルだっただろう。
それは愛の表現だったかもしれない。
人間は集団化を選んだ。群れなければ生きていけなかった。どこからが人かという問いは難しい。しかし、力という意味では個体の強化(肥大化)よりも、集団での肥大を選択した。
それを実現するためには、コミュニケーション能力が不可欠だった。
やがて、そのコミュニケーションは複雑化した。オンオフの2つから左右と真ん中の3つになると、集団における個体の生存能力が高まったかもしれない。メッセージの多様性が集団化を後押しした。
より大きな集団をコントロールするには、メッセージのよりインパクトを強める必要がある。威力と効果時間を最大化する必要がある。そして、言葉の主の権威性も必要だろう。
個体としての能力的には男性のほうが優位だったかもしれないが、人間の誕生を司る、言うなれば繁栄を司る存在は女性の方だ。長時間リスクを負う存在であり、群れを形成するうえでも中心的なポジションにならざるを得ない。
これは、オスとメスの役割にも由来するところではあるが、それは別のページにゆだねよう。
その結果調整された言葉の原型は、垂直や水平の強弱をもって意味を持ち、見えない力として活用された。
見えない力が、何もないはずの空間越しに自分という存在を揺さぶるのである。それは海部不可能。耳という器官の弱点でもある。耳を塞ぐ行為よりも言葉が飛んで来る方が速いため、回避が難しい。
そのインパクトをもって言葉は「魔法」と呼ばれるようになる。火よりも恐ろしいエネルギーの塊。それが言葉だ。当時はそうだった可能性を否定できない。
余談だが、日本でもRPGの魔法を「Spell」としている事がある。それは「綴り」という意味だ。
音を二つ以上並べると綴り「Spell」という事になる。それは意味を持つ。これこそが言葉の原点であり、火よりも恐ろしいものの正体でもある。
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