お互い様理論 〜僕たちは、いつもどこかで許されている〜
僕はよく、人を傷つけてしまう。
意図せず、無意識のうちに。
気づいていないだけで、何度も何度も繰り返しているんだ。
魚は海を見ず、鳥は空を見ず、人は自分が見えない——そんな言葉があるけど、まさにその通りだ。
僕は、僕が他人を傷つけていることに気づいていない。
でも、不思議なことに——
人々はそんな僕を、何度も何度も許してくれている。

目の前にいる「憎たらしい人」
一方で、僕の目の前にも、僕を傷つける人がいる。
時には腹が立ち、時には悲しみに沈む。
「どうしてこんなことを言うんだろう?」
「なんで、僕ばかり…?」
そんな感情が湧き上がるのも当然だ。
でもね——僕たちは、いつもどこかで許されている。
なら、目の前にいる“憎らしい”あの人を、少しだけ許してあげてもいいんじゃない?
だって、僕も誰かを傷つけているから
僕だって、知らないところで人を傷つけている。
自覚はないけど、相手にとっては痛みとなって残っているかもしれない。
だから、お互い様なんだよ。
でもね、許すことは簡単じゃない。
感情の嵐の中で、瞬間的な怒りや悲しみに飲み込まれたら、許しなんて遠い世界の話に思える。
「お互い様」に気づくために必要なこと

この「お互い様」に気づくには、自分の自動思考に気づくことが必要だ。
衝動に任せて反応するのではなく、その瞬間の自分の感情を観察できれば、許しの心が自然と芽生える。
きまずうOSに取り組んでいると、その感情の波に気づくタイミングがどんどん早くなる。
最初は「あの時、怒っていたんだ」と気づくのが翌日だったのが、やがては数時間後、そしてついには怒りが芽生えた「その瞬間」に気づけるようになる。
許すことで、僕は自由になれる

許しは相手のためじゃない。
許すことで、僕は感情の檻から解放され、自由になれるんだ。
だから、今日も「お互い様」を思い出そう。
誰かを許すことで、自分自身も許されていると気づけるから。
これが「お互い様理論」です
SRSBTメソッドは、そんな「お互い様」に気づき、感情のコントロールを可能にする道標でもある。
許すことで、自分も許され、軽やかに生きる——
そんな未来を、僕は信じている。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!